今回はアンドレの話をします。

光のようにいつも華麗に輝いてるオスカルとは正反対で、彼は影のような存在です。
いつも爽やかで、優しくて、オスカルの側に見守ってくれてるアンドレの姿は、どう見てもステキです。
オスカルがいなくては生きられないというよりも、むしろ、オスカルのほうがアンドレを必要とするかもしれません。
この二人は共依存の関係で結ばれ、誰も邪魔することができない究極の対幻想の典型です。

幼馴染の二人は、剣術の練習も騎馬も一緒だった。
オスカルはいつもアンドレの前で走っていて、彼女の後ろに、アンドレが追ってきます。
長い髪を後ろに束ねて、優しい表情で、オスカルの全てを見守っています。

結婚当初のマリ・アントワネットの落馬事件で、アンドレは責任者として死刑を覚悟しました。
しかし、オスカルが命を懸けて国王と交渉したことで、アンドレの処分を免れました。
アンドレがオスカルに全身で尽くすことに決めたのは、そのときからです。

そのときから、アンドレはオスカルを愛してしまったかもしれません。
だが、そのときのオスカルはアンドレの気持ちを知らずに、フェルゼンに片思いを抱いていた。
そのオスカルの恋心を知っているにもかかわらず、アンドレは相変わらずオスカルに一筋でした。

黒騎士の事件で、長い髪を切って、男らしさの一面を堂々と演出してました。
しかし残念なことに、黒騎士に傷つき、左目が失明してしまうことになりました。
「アンドレ!!!」オスカルは倒れたアンドレの手を強く掴み、叫んでました。


幸い、命は無事でした。
ようやく目が覚めたアンドレは、ずっと側に看病してくれてたオスカルに、こう言っていました:
「お前でなくて良かった。」


その目は優しすぎて、暖かくて、眩しかった。
そういうふうに見つめられたら、私だって溶けてしまいますわ(笑)。


だが、オスカルはまだアンドレの気持ちが分からないままでした。
実は黒騎士の事件で、アンドレが自分にとってどれだけ大切な存在なのかに薄々気づいたんじゃないかなと、私は思っていますが、
オスカル本人はがまだまだ気づいていないようでした。
だって、何度も黒騎士に復讐しようとしたもの。


とはいえ、当時のオスカルはフェルゼンに苦しい恋心を抱えていました。
フェルゼンがフランスを去っていくことを聞き、苦しまれていました。
もうこんなことに悩ませたくないと決めたので、いっそ女の自分を捨て、男になろうと決意しました。
しかし、アンドレはそんなオスカルを黙ってみることができませんでした。
自分はどれだけオスカルを愛しているのか、
ありのままのオスカルを全部受け入れてあげるひとはこのアンドレしかいないんだってどれだけ伝えたいのか、
もう我慢できなくて、ついアンドレが暴走してしまいました。

オスカルを強引にキスして、そしてベッドへと押し付けてしまいました。







このシーンはあまりにも衝撃的で、セリフを再現します。

「オスカル、これだけは言っておきたい。赤く咲いても白く咲いても、バラはバラだ。バラは、ライラックになるはずがない。」

「アンドレ!それは、女はしょせん女だということか?」

「……」

「答えろ!その答えによっては……離せ!アンドレ…あ…離せ!アンドレ!人を呼ぶぞ!」
「それって、私をどうしようというのだ?アンドレ……」
  

「すまなかった。もう二度とこんなことをしないと、神にかけて誓う。  

バラはライラックにはなりはしない。オスカルがオスカルじゃなくなることなんてはできはしない。20年間、俺はお前だけを見て、お前だけを思ってきた。愛してる。愛してしまった。たとえ誰よりも深く……」



その後、二人はあえて距離おいていました。
特にオスカルからアンドレに「もう私のことを気にしなくてよい。お前が自分の好きなことをやればいい」と言ってしまったので、
アンドレにとっては大きなショックだったでしょうか。
オスカルの衛兵隊の勤務が決まったと聞いたアンドレは、すぐアランドに頼んで、自分も衛兵隊に入隊しました。
もちろん、それもオスカルを見守るためだったでしょう。
どんなことがあっても、必ずオスカルを見守るという決意があんまりみの強くて、アンドレがオスカルの結婚の話を耳にしたときに、どれだけショックを受けたんだろう。
衛兵隊の同僚どの喧嘩で倒されてしまったアンドレは、涙を流しながら、「オスカル…結婚しないでくれ」とつぶやいていました。
自分が貴族じゃないから、オスカルとの結婚は絶対ありえないと最初からわかったからと言って、
オスカルが他の男のものになることだけは見たくない、というアンドレの苦しい気持ちは、よく分かります。



もちろん、結婚の話はオスカルに断られました。
「アンドレ、私は簡単に嫁には行かん」と、オスカルはアンドレに言いました。
アンドレに安心させるためでしょうけど、「行かん」って言ってるオスカルは、本当にあまりにもステキ過ぎます。
なんだか迫力がすごく感じられますね。

というか、ここはアンドレの話をしていますので、アンドレに戻りましょう。
ある貴族を保護するという任務で危うい状況に落ちてしまったオスカル、アンドレ、そしてアランドこの三人は、川辺に倒れていました。
翌朝、アランドが目覚めたときに、こういう光景を見ました。
そう、意識を失っていても、アンドレはずっとオスカルの腕を握っていました。
彼女を守ろうという意識の強さ、そして彼女に対する愛情の深さ、アランドはすごく感じたでしょう。
しかし、そのときのオスカルは、気づいたんでしょうか。



アンドレの話について、ひとまずここで切りましょう。
編集していない写真はたくさんあるし、革命直前まで書かなくちゃいけないことも山ほどあるので。

そして、アンドレを語り終わったら、次はオスカルの話をします。
しかし、やはりオスカルは私の大好きなキャラクターだから、その話は絶対長くなるから、いつできるか全然自信ありません。
あとは、今度はアランドの話もしようかなと、欲張りな私が考え中です。

どうやら、このシリーズは長くなってしまうような気がします。(笑)
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