昨日は上野ゼミのリサプロ発表会だった。
毎年同じようなことをやってるけど、参加は初めてだった。
もう上野ゼミ二年目に突入したのに、なんで今更?というと、
ま、それは怠け者である私の現実逃避だからだ。

リサプロ=研究計画書(日本人の何でもかんでも四文字に省略というわけわかんない習慣にはどうしても慣れないな=.=)
基本的には毎年の新入生がやるけど、志願者の発表も歓迎。
強制じゃないけど、先生にそう言われたら、参加しないわけにはいかないだろう。

初めて東大に入ったときに、上野の学部ゼミに参加したのだ。
そのとき、日本語が下手だったし(もちろん今でも超下手)、余裕があんまりなかっし、
修論を直したほうが簡単じゃない?って思ったので、リサプロの代わりに、修論に関するものを報告した。
もちろん修論についていろいろ直してよかったと思う。
そのときもし直さなかったら、拙作だけど、今のようなレベルには至らないと思う。

で、最初の半年が終わった。
翌年の四月、もう新入生じゃなくなったし、リサプロには参加しなくても大丈夫かなと。
しかも当時、社会学より、相関のほうを目指すため、相関の瀬地山ゼミではわりと頑張って発表していた。

そして、2010に入った。
お茶大ジェンダー社会科学研究科M1の学生として上野ゼミに通うことになった。
今年こそリサプロを発表しなきゃ!っていう自覚をしたので、思い切って発表することに決意した。

聴講なのに、なんで発表しなきゃいけないの?って友達に聞かれた。
それは、上野先生のルールなんだよ。
「ゼミに来るならお客さんにならないで」、だって。

だから、発表せざるをえない。文献講読はもちろん。リサプロも。

発表するたびに、何週間か前からずっと緊張してて、とくに発表する寸前はいつもパニック状態。
昨日の発表は報告5分+議論10分だけなのに、もう緊張してしょうがなかったのよ!

発表の先頭は相関D1の先輩だった。
彼は前瀬地山ゼミであった方で、すっげぇイケメンなの!嵐の相葉雅紀にそっくり!
背が高いし、すんごいおしゃれだし、(東大の男子はみんなダサいの!)
要するに自分にすんごい自信を持ってるような姿が、かなり魅力的だと思う。

そして、彼の発表が終わったら、上野風の突込みが始まった。
「あなたがやりたいコミュニティは何?定義して!」
その先輩がいろいろ反論をしたけど、少しとぼけてるような感じもした。
その反論を聞いた上野先生が、さらに突っ込んできた。
「じゃ、会社はコミュニティ?」
「いや、会社はアソシエーション」と先輩。
「じゃコミュニティとアソシエーションの違いは?組織だったらどうなの?」
「いや。。。コミュニティはグループ。。。。」と先輩がそう答えながら、他の方向に言おうとしていた。
「違うよ!グループは上位概念だ。コミュニティって一体何なんだよ?説明しなさい!」と上野先生。
隣でじっと座ってた私は、さすが上野先生!って実感した。
とぼけようとしても、必ず突っ込まれる。
最初はほんの少し自信を持っていても、突っ込まれれば突っ込まれるほど自信がなくなっていく。
結局、最初の自信は自分の勉強不足に過ぎないって痛感する。

実に恐ろしい!

その後の発表者もみんな上野風の突っ込みに完敗した。
「あなた、リサプロの発表は初めてなの?」
「親密性は誰が言ったの?ちゃんと定義しなさい!」
「明治以降の言説を使うの?マジかよ!?君、修士でしょう?マジかよ!?」
「こんなものは研究計画書にならない!」

真っ直ぐな言い方。正面から攻撃されたら実に痛かった!


もちろん、私の発表もさんざん突っ込まれた(苦笑)
でも本当にいい勉強になった。

しかしさ、そんなに厳しいやり方をしなくてもいいんじゃないかな?
もっと褒めてくれたり、もっと婉曲な言い方だったり、そういうやり方のほうがみんな喜ぶじゃない?

その上野先生に比べると、お茶大の先生はみんな優しすぎると感じられる。
普通に微笑んでくれるし、普通に話してくれるし。
私は、普通でいいや!

次の発表は10月末から四回連続の文献講読だ。
そのときは、死ぬかもしれないぞ!


arrow
arrow
    全站熱搜

    六瀨 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()