ヤフーのレビューをざっと目を通したが、原作>映画という意見が多いように思う。 

◎役者
さすが浅野忠信と二階堂ふみ。10代から20代前半まで演じきった二階堂ふみ、あの清純さと淫蕩さ、さすがです。ただ、浅野忠信はちょっとおっさんすぎるw 年齢設定が35なのにw

◎エロさ
R15の設定は微妙だけど、本当にエロいかどうかも微妙。裸になって激しく求め合う男女、その上に血が噴出し、さらにエロさを加える。しかし、エロさ×エロさは果たして究極なエロさなのだろうか。指を吸うだけで十分にエロく感じるのに。むしろ、指を吸うシーンだけで十分にエロさが伝わっていると思い、裸のセックスシーンは不要なのでは。

◎近親相姦
これは新しい題材ではないのだけど、私は父親と娘の近親相姦よりも、母と息子、父と息子、母と娘の近親相姦のほうが興味があるw 

◎独占欲
私はもともと独占欲が苦手なので、こういうものを扱う作品も苦手である。腐野淳吾である父親、腐野花という娘、互いを独占しようとして、誰にも渡さず、誰よりも相手を完全に所有できるようになりたい。だから異様な2人しかいない世界ができている。それは私にとって、非常に苦手な設定だ。

 

◎腐野花という女
何と言っても、このキャラクターはとても苦手だ。表題の通り、「お前は私のモノだ」ということを、さまざまな行動を通じて表現している。淳吾からもらった誕生日プレゼントのピアスを口の中で舐め、舌に載せたピアスを小町に見せるというシーンは一番不快だった。なんという恐ろしい女だろうと。そして東京での生活において、淳吾をゴミ屋敷に置きっぱなしにして、結婚相手と同席しながらもテーブルの下で裸足で淳吾の足を触れて彼らの欲望を掻き立てるシーン、それも「お前は私のモノだ」ということを強く主張している。本当に、花という女は苦手だ(笑)

◎腐野淳吾という男
彼の心境に対する描写は少ないので、私にとってはなかなか理解しきれなかったが、彼もまた彼なりに花を独占しようとしている。ただ、彼があの事件が起きる前には、時々主導権を握ったりしていたが、あの事件後、完全に主導権を失ったように、花の周りの男に「お前には無理だ」と言いながら下手な手法で彼らを追い払う。ゴミに囲まれたあの姿、涙を浮かべたあの目、なんだか切なくて無力だ。

 

◎リズムと音楽
2/3までの部分、つまり北海道生活までは丁寧に描かれたが、東京生活に移るとリズムが一気に崩れた気がする。なんだか扱いが雑というか…ちょっと惜しかった。北海道の流氷のシーン、素敵だった。あの流氷の音、心を打たれる。あと、音楽も素敵だった。

◎撮影の視角

個人的な感覚ではあるが、この映画は意図的に視聴者を第三者の立場に置くように工夫している気がする。我々はあの町の住民たちと同様、花と淳吾をやや冷たい視線で側から見る立場にすぎず、誰も花と淳吾の本当に気持ちや考え方を理解していない。だから私にとっては感情移入をせずに見終わった映画だった。

 

最後に、

おまけですが、二階堂ふみはよく宮崎あおいに似ていると言われているようですが、この映画のの中の二階堂ふみのぷにぷにな肉体とカサカサな声は、蒼井そらを想起させられる。
まぁ、それも恐らく、この映画の中に二階堂ふみはいない。いたのは腐野花という女のみだからかもしれない。
さて、次は渇きだ。楽しみにしている。

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